この記事では三人麻雀のフリー雀荘で勝つために是非意識してほしい3つのコツを紹介します。
三人麻雀のフリー雀荘は主に関西三麻のルールを採用しています。
四人麻雀のフリー雀荘とは大幅にルールが違うので、ルールの特徴を把握することが重要です。
関西三麻の基本ルールを詳しく知りたい人はこちらの記事を先に御覧ください。
【関西サンマ】三人麻雀フリー雀荘のルールをわかりやすく解説!
無理に鳴かない&手役を狙わない
関西三麻は5が全部赤、抜きドラありで手牌に使えるドラは16枚とアホみたいにドラがあります。
そのため手役を狙う価値は(オーラスなど特殊な状況を除き)ほとんどありません。
関西三麻の役は「リーチ・役牌」の2種類しか無いと言っても過言ではありません。
とにかくリーチが強すぎるルールなので、
- 基本は牌効率通りにリーチを目指す
- 役牌があって手が整ってたら鳴く
- 間に合わなさそうなら無理せず回る
が基本になります。
注意したいのが、四麻の感覚で鳴いたり役を狙ったりすることです。
遠い手から鳴くな。迷ったら鳴くな
上の手牌、発を鳴くと満貫があるので四人麻雀だと絶対に鳴きますが、三麻、特にフリー雀荘ルールだと鳴きません。
確かに鳴くと一向聴になり早くなりますが、発を鳴くと守備力が減る上に、打点が制限されてしまいます。
四人麻雀ならチーもあるので問題ありませんが、三人麻雀の場合チーが無いので鳴いたあとの形も強くなく、押し返しもしづらくなるので鳴きのメリットよりデメリットが上回ってしまいます。
また染め手が狙いやすいからと言って無理に混一色を狙うのは悪手です。
極端ですが、上の手牌だと四麻は混一色を狙いにソウズを落としそうですが、三麻フリー雀荘なら中か白を切って一向聴に受けます。
混一色も決して弱く無いのですが、フリー雀荘ルールの混一色は
- もう1色の赤ドラを使えない
- リーチでも十分打点を確保できる
- 相手に警戒されやすく、回られやすい
という要素があるので無理して狙う理由が無いからです。
無理に混一色を狙うより、素直にリーチを打ったほうが祝儀もあるので迷うくらいならリーチを狙ったほうがお得です。
後付けとクイタンも無理に狙うな
関東のフリー雀荘ではアリアリルール(クイタンあり、後付けあり)が主流ですが、三麻フリー雀荘ルールの場合、四人麻雀の感覚で後付けやクイタンを狙うのも控えたほうがいいです。
理由は上記と同じで
- リーチが強すぎる
- 鳴くと相手に対応される(読まれやすい)
- チーが出来ないのでそこまで早くならない
からです。
上の手牌、四人麻雀だと5pを鳴いてクイタンを狙いそうになりますが、この手でクイタンを狙うのは微妙です。
鳴くとだいたい満貫、抜きドラを抜いてせいぜい跳満くらいまでです。8sから鳴くとほぼ満貫です。
先制リーチを打たれた場合、手牌が短いので回りづらく、打点も制限されているので後手に弱くなってしまいます。
さらに5pから鳴いてしまうと、相手からピンズの手牌構成を読まれる恐れがあります。
鳴いて一向聴ですが、鳴かなくてもツモ次第でカンチャンも埋まりますし、うまく行けばツモと裏ドラ、赤ドラ抜きドラ次第で倍満も狙えるようになります。
手が進んで愚形でもポンテンが取れるようになってようやくクイタンを狙うくらいの感覚ですね。
流石に三麻でも一向聴とテンパイでは圧倒的な差があるのでポンテンは取ります。
上の手牌、すでに跳満が確定しており、思わず5sか8sを鳴いてテンパイを取りそうになりますが、スルーします。
この手は素直に発から鳴くか、門前でテンパイしてリーチしたほうが圧倒的に有利です。発で鳴いても赤5sを切って36sの両面テンパイに取ります。
8sと発のシャンポンリーチになったとしても、片方は字牌待ちなのでそこそこ強いリーチを打つことが出来ます。
倍満も見える手なので、後付けは狙わず、発のポンテン以外はすべてスルーしてリーチを狙ったほうが強いです。
関西三麻はリーチが基本。手役よりも速さと広さ。染め手は無理して狙わない。
親と子供の役割を把握する
関西三麻はドラが多いため、親番と子で力関係に大きな差が生まれます。
親番と子でどのように局を回していくかをしっかり意識することが重要です。
親番の役割~とにかく高打点で稼ぎ切る
関西三麻の親番は非常に強力です。
関西三麻は親番でどれだけ稼ぎ切るかが勝敗を分けるといってもいいでしょう。それほど親番は強いです。
なんせドラが20枚もあるので配給原点の半分以上の打点を簡単に作れます。
子の場合は8翻集めてようやく16000点なのに、親だと6翻で18000点。リーチドラ5や役牌ドラ5で跳満です。インチキ!
リーチしてツモれば裏ドラ次第で簡単に倍満も作れます。点差にして36000点差。
序盤で12000点に放銃しても倍満ツモで一瞬で逆転出来ます。
四人麻雀では満貫が一番効率がいいといいますが、関西三麻は親の跳満が簡単に作れて打点も高いので一番効率がいいと思います。
親番は簡単にベタオリしない
とにかく親で稼ぐ必要があるので、子に対してはほぼ降りません。
またツモ損がないので、親の場合ツモでも失点が大きいと言うのが押す理由の一つです。
満貫放銃で▲8000点、ですが跳満ツモでも4000/8000なのでどのみち失う点数は同じです。
なので親番の場合はどうせ失点が大きいのでベタオリはせず、ギリギリまで攻めるのがセオリーです。
親番はとにかくリーチ
親番は迷ったらリーチしてください。それほど親のリーチが強すぎるからです。
平場は基本満貫以下はリーチです。たまに役あり満貫をダマにしてる人がいますがそれだと子に舐められてしまいます。
オーラスの接戦のような特殊な状況を除いてとにかくリーチです。リーチして倍満を作りましょう。
ダマで倍満でもリーチ+1翻で三倍満が狙えそうならリーチしましょう。序盤ほどリーチが優位です。
24000点→36000点、+12000点の差はでかいです。ツモっても実質跳満直撃したようなものです。
三麻は素点の価値がそこそこ高いので稼ぐチャンスがあるなら積極的にリーチして稼ぎましょう。
簡単に18000点以上を作れるので子からしたら相当押しづらくなります。Mリーガーの佐々木久美プロのようなガラクタリーチは関西三麻において最強です。
親番は悩んだらリーチでまず間違い無いですね。
子の役割~アガリ率重視で親を流す
子の役割はとにかく最強の親を流していち早く自分の親番を持ってくることです。
また打点的にも満貫以上の上昇率は親と比べると高くありません。
なので打点よりもアガリ率を優先した立ち回りが求められます。
…といっても基本的な進め方は変わりません。牌効率通りに打って最速でリーチを打ちます。
ですが子で求められるのはリーチ判断と追っかけリーチ判断です。
上の手牌はタンヤオドラ5で跳満。特に理由がなければリーチですが、中盤(7~8順目以降)や点数が心もとなかったらダマにすることもあります。
リーチしてツモれば倍満ですが、打点上昇は12000→16000で+4000点です。ちょっと心もとないですね。
形も両面とはいえ亜両面、この場合はアガリ率を優先してダマにするというのアリですね。
対戦相手のレベルにもよりますが、ダマケアが甘い人だと割と子のダマは有効です。
また親のリーチがすでに入っていて、上の手牌をテンパイした場合追っかけリーチはせず、割とダマにすることが多いです。
リーチを打つともう片方の子はほぼ間違いなくベタオリしてしまいますので親との一騎打ちになってしまいます。
またリーチを打つと安牌のスライドが出来なくなってしまいます。
もし親に5sと8sが通っていたら、このままダマにしておいて、4sや6sを引いたら8sを切る、ピンズ周りを引いたら5sで待ちを変えながらテンパイを維持する、といった柔軟な手組みが取れるからです。
このように関西三麻の子は結構難しい立ち回りを求められる局面が多いです。
特に南場などの点数が動いた状態だとさらにややこしい判断を求められます。
関西三麻は子のときの立ち回りで実力の差が出ると言っても過言ではありませんね。
親は打点重視、とにかくリーチ。子供はアガリ率重視、場況を見据えたダマも大事。
沈みウマとトビ賞を意識せよ
フリー雀荘はウマの関係上、トップの価値が高く、基本はトップを目指してガンガン攻めるのがセオリーです。
ですが関西三麻のフリー雀荘は順位ウマ以外にも「沈みウマ」と「トビ賞」を採用していることが多く、トップ以外の場合素点を意識した立ち回りが四人麻雀以上に求められます。
三麻フリー雀荘の順位はややこしい
沈みウマやトビ賞を採用しているルールの場合、着順は1→2→3というシンプルな並びではなくなります。
大抵の雀荘では沈みウマやトビ賞に▲10のスコアをつけているので、沈みやトビの有無でスコアが大きく変わるからです。
同じ1着でも2着を原点以下にし、3着を飛ばして終わるトップが一番偉いです。
同様に2着でも原点以上かそうでないか、3着でもトビかそうでないかで総合的なスコアは上下します。
沈みウマとトビアリのルールの着順を正確に表すとこうなります。
- 2着が原点以下で3着を飛ばしたトップ
- 2着が原点以下のトップ
- 2着が原点以上のトップ
- 原点以上の2着
- 原点以下の2着
- 3着
- トビの3着
トップの場合2着を原点以下にしてなおかつ飛ばすにはどうするか、逆に自分が2着のときはいかに原点以上で終わらせるか、などなど、三麻フリー雀荘では着順はもちろん、素点の管理が重要になります。
特に親番が残っている状態でトビが近い場合は無理して攻めるのは悪手です。
せっかくの親番を無駄にしないためにもトビが近い点数になったら親番が回ってくるようにうまく立ち回ることが大事です。
■16000点以下
→親の跳満以上、子の倍満以上の放銃でトビ
■12000点以下
→親の満貫以上、子の跳満以上の放銃、親の倍満ツモ以上でトビ
■8000点以下
→親/子の満貫以上、親の跳満ツモ以上でトビ
沈みウマとトビ賞を意識した立ち回り
沈みウマとトビ賞を意識した立ち回りの例をいくつか紹介します。
【南1局】8順目
東家(自分):23000点
南家:7000点
西家:76000点
- 8順目でテンパイ、リーチしてツモれば跳満、だが跳満ツモだと南家がトンでしまう。
トップの西家とは倍満ツモでも届かない。役ありダマにする?リーチ? -
リーチして南家を飛ばします
解説
ここは跳満ツモでクビ確保とトビ賞を狙います。
跳満ツモで南家が飛ぶため、トップは取れませんが、素点は41000点で原点以上になるためスコアは+1。
さらにトビ賞を貰えるので合計+11で終了。
西家に満貫直撃のチャンスもありますが、一番嫌な展開が南家が西家に満貫放銃して原点以下で終わることです。
また南家が振り込んでも沈みウマとトビ賞で±0。素点でマイナスになります。
トップは取れませんが、確実に+になるには跳満をツモって南家を飛ばすことなのでリーチします。
【南2局】6順目
東家(自分):67000点
南家:3000点
西家:34000点(リーチ棒1000点)
- 5順目に抜きドラを3枚抜いた西家からリーチが入った。自分のツモ番で上記の手牌。1mは現物で8sは無筋。どうする?
-
1mでオリに回る
解説
南家がトビ寸前なので全ツしても良さそうだが、西家は確実に満貫があるため、西家の自摸でもトビでトップは確実。おそらく西家も親が無いのでクビ確保で南家を飛ばしにかかっている可能性が高い。
ここでやってはいけないのが西家に放銃すること。跳満を放銃すれば
自分:53000点
西家:48000点
とまくられる可能性が高くなるし、オーラスで相手の原点を切りづらくなってしまう。
最悪のケースで子の倍満や親の跳満に放銃して自分が原点を切ってしまう世界線も出てくる。
原点超えの2着を許してしまうが、確実にトップを取るためには親番だけどオリを選択したほうが安定する。
【南2局】9順目
東家:69000点
南家:24000点(リーチ棒1000点)
西家(自分):11000点
- 南家は抜きドラ2枚抜いてリーチ。親は抜きドラ枚を2抜いており、鳴いているがリーチに対して無筋をプッシュしている。自分は両方に無筋の赤5pを切ればテンパイだが、どうする?
-
1mでオリに回る
解説
親も鳴いているが無筋をプッシュしてるのでほぼテンパイと見ていい。
そんな中テンパイとはいえ両方に無筋の5pをプッシュするのは自殺行為に近い。
なにせ自分は子の跳満、親の満貫に放銃したらトビで終わってしまう。
ドラを切って放銃するとほぼ満貫~跳満はあると見て違いないだろう。
南家がアガれば親番を迎えることができるため、ここはぐっと我慢してオリに回る。
南家が親に跳満に放銃すれば2着+トビで終わらせることもできるし、親にツモられても跳満ならまだ耐えれる。
まだ親番が残っているならぐっと我慢して次の親番が来るように立ち回る。
またトビで終わるとスコアが大きくマイナスになるのでトビが近い状況で無理な押しは控えたほうがいい。
このように沈みウマとトビを意識した立ち回りをすることで総合的なスコアは安定します。
ドラが多いルールとはいえ結構繊細な立ち回りや押し引きを求められるケースが多いので、安定して勝つならしっかり場をみて対応しましょう。
トップも大事だけど浮きの二着、飛ばない三着の割合も大事
最後に:関西三麻は全ツばかりだと負け組
以上、関西三麻(三麻フリー雀荘)で意識すべき3つのコツを紹介しました。
ドラが20枚あるのでついつい全ツしてしまいそうですが、意外と繊細な立ち回りを求められることも多く、押し引きもつどつど状況をみて対応するなど結構テクニカルな技術が必要です。
こういった細かい部分で実力の差が出てくるので、関西三麻、フリー雀荘で勝ちたいという人は今回紹介したポイントはぜひ抑えておきましょう!
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