この記事では三人麻雀と四人麻雀の違いについて、三人麻雀で勝つためにはぜひ抑えておきたいセオリーを紹介します。
四人麻雀を長く打っていてなれている人は四人麻雀のノリで三人麻雀を打つと痛い目にあいます。
三人麻雀は四人麻雀と比べて扱う牌の種類やチーが出来ないといったルールの違いがあるので、三人麻雀ならではの要素をしっかり把握しておくことが大事です。
そもそも三人麻雀ってどんなゲームなの?という人はコチラの記事を先にご覧ください。
三麻は四麻以上にリーチが強い
四人麻雀では「リーチは最強」というのが当たり前になっています。
三人麻雀においても同じです。というか三人麻雀のリーチは四人麻雀に強いです。
- 牌の種類が少ないのでツモりやすい
- 同じ理由で裏ドラも乗りやすい
- (抜きドラありルールだと)決着を遅らせれるので抜きドラを抜きやすい
データを見ると四人麻雀よりもツモ・一発・裏ドラの確率が高くなっていることがわかります。
リーチを打てばだいたい2~3翻はプラスになると言ってもいいくらいです。ドラが1枚でもあれば簡単に満貫が作れますね。
このようにリーチを打てば簡単に打点がアガるので、よほどの理由がない限り(=明確にダマにする理由がない場合)はリーチです。
平和ドラ1はリーチというのが四人麻雀のセオリーですが、三人麻雀においても平和ドラ1は絶対にリーチです。聖書にも書いてます。
たまに満貫以下なのにダマにする人がいますが、オーラスで接戦している特殊な状況を除いては損をしています。
とにかくリーチを打ちましょう。迷ったらリーチでいいくらいです。
三人麻雀の鳴きは四人麻雀ほど強くない
三人麻雀は思った以上に鳴きが強くありません。四人麻雀の感覚で鳴くと痛い目にあいます。
事実ネット麻雀天鳳では上級者ほど副露率が減っているというデータがあります。
主な理由は2つ。
- 鳴きのメリットが薄い
- 鳴かなくても有効牌をツモりやすく、そもそもリーチが強いから
三麻は鳴きのメリットが薄い
三人麻雀はチーが出来ません。このチーが出来ないというルールが四人麻雀と三人麻雀に大きな違いを作っていると言っていいでしょう。
例えば下の手牌、
中が切られたら鳴くかどうか?
四人麻雀なら鳴いてサクッと2000点でアガりたいので鳴きますが、三人麻雀はスルーすることがほとんどです。
まずこの手から鳴いても安いしテンパイから遠いので鳴く価値が低いです。
1pや8sがポンできるから早くならない?
と思いがちですが、ポンしたあとの形も愚形ばかりになり、リーチを打たれたときに安牌が少なくなるのでオリづらくなってしまいます。
四人麻雀ならチーして愚形部分の4pや4sを鳴くことも出来ますが、三麻では自力でツモらないといけません。
チーが出来ない分、鳴いて速度を高める、という鳴き本来のメリットが少なくなり、守備力や打点が低下するというデメリットが濃くなってしまうので三麻ではこういう手牌から鳴くことはおすすめしません。
上の手牌のように中を鳴いてテンパイを取れる(ポンテン)ならたとえ愚形でもテンパイを取ります。
有効牌をツモりやすいとはいえ一向聴とテンパイでは大きな差があるので鳴きます。
こういう明らかに鳴いたほうが早い、という手牌でようやく鳴くくらいでも十分ですね。
そもそも三麻はリーチが強い
上でも説明しましたが、そもそも三麻はリーチが強すぎるので鳴いて手を進めるよりも門前でリーチしたほうが圧倒的に有利だからです。
この手牌、一見バラバラそうに見えますが、中を鳴かなくても三麻は有効牌をツモりやすいのでツモ次第では割とテンパイします。
ドラ1あるのでリーチすれば抜きドラ、裏ドラ次第で簡単に満貫以上を作ることが出来ます。ツモ次第で両面リーチも打てることができるのでなおさらです。
すぐに中が2枚とも切られたらどうするの?
その場合二枚目もスルーして、中は頭にするかリーチを打たれたときの安牌として利用します。
先制リーチを受けても安牌の中を切って安全にオリれますし、うまく行けば手牌が整って押し返すことも出来ます。
リーチが打てればそこそこ押し返せるので鳴いた手よりも攻守ともに門前のほうが安定するわけです。
三人麻雀で作りやすい役と作りづらい役
マンズの2~8がない、チーが出来ないというルールがあるため、三人麻雀と四人麻雀では作りやすい役、作りづらい役が異なります。
三人麻雀で作りづらい役
三人麻雀で作りづらい役は下の通りです。
- 平和
- タンヤオ
- 三色同順(作れない)
三人麻雀では麻雀の基本の役となる平和とタンヤオが作りづらくなっています。
なぜならマンズの2~8が使えないため手牌を横に伸ばしづらい、かつタンヤオで使える牌が少ないからです。
特にタンヤオが作りづらいという点は要チェックです。
四麻はクイタンがメインの役になりますが、三人麻雀はチーが無いのでさらにタンヤオが作りづらくなっています。
中張牌をポンしてむりやり狙うことも出来ますが、牌の種類が少ないため、ポンすると手牌が横に伸びづらくなり、上級者相手では手牌を読まれやすくなってしまうというデメリットが強くなります。
チーで無理やり役を作るといった小回り重視の打ち方がしづらくなるので、やはり四人麻雀の感覚で鳴くと痛い目に合います。
感覚的にはタンヤオは役牌を鳴くくらいのイメージでとどめておくとバランスがいいと思います。
三人麻雀で作りやすい役
- 混一色/清一色
- 七対子
- 一盃口
三麻は筒子と索子の2種類しか無いので混一色や清一色が作りやすくなっています。高打点を狙うときは強引に染め手を狙うという戦術もアリです。
また牌の種類が少なく、牌が対子になりやすいことから七対子、一盃口が作りやすいという特徴があります。
七対子は四麻では扱いづらい玄人好みの役ですが、三麻ではそこそこ狙いやすい重要な役です。
字牌待ちで相手からロンを狙う、危険牌を切らずに回し打ちをする、といった攻守兼用の立ち回りができるため三麻ではかなり重宝する役になっています。
同様に一盃口も四麻と比べてると優秀な役となります。例えばトップ目でリーチを打ちたくないけどアガリたい、そんなときに一盃口を作ればダマで安全にアガることができます。
平和と絡めれば高打点を作ることもできるため、意外と侮れません。
三人麻雀は牌の危険度が違う(押し引きが難しい)
三人麻雀は四人麻雀と比べ、扱う牌の種類が少なくなることから牌の危険度も異なります。
具体的には
- 無筋の危険度が高くなりやすい
- 字牌やスジなどの愚形で当たりやすい
が挙げられます。
四人麻雀はスジが18本(6本×3種類)ですが、三麻はマンズが無いので12本しかありません。
そのためスジが通れば通るほど、残ったスジ=無筋の放銃率がぐんぐん高くなります。
同じくスジが少ないということは愚形で待っている可能性も高くなるため、字牌はもちろん、スジに当たる可能性も四麻とくらべて高くなるという特徴があります。
特に注意したいのはションパイ(場に一枚も見えていない)の字牌の放銃率です。
三麻だと普通に役牌やオタ風牌の双ポンでリーチすることが多いので、字牌だからと言ってラフに切ると一瞬で点棒を失ってしまいます。
三麻初心者の人はとりあえず、字牌の生牌(ションパイ)はだいぶヤバい、ということはぜひ頭に入れておきましょう。
三麻は四麻より押し引きが難しい
よく「三麻は高打点が狙いやすいからとにかく攻撃が大事!」と言われます。
確かに降りてばっかりだとどんどんツモで点数を削られるため、どこかで勝負しないと行けない場面が多くあります。
とはいえなんでも攻めればいいかというとそうではありません。
いくら逆転の手が入ろうとも、残りスジが2~3本の状態で無筋を勝負するのはかなり厳しいです。
三麻では自分の手は高くなりやすいので、ついつい押しぎみになりますが、無筋の放銃率も高いし、放銃したときの打点も高くなるため、四麻以上に押し引きのセンスが問われます。
三麻が強い人は絶妙な押し引きのバランスを持っているため、たとえチャンス手が見えていてもしっかりとオリに回ることがあるので大負けをすることが少ないです。
無筋の放銃率が高くなる、放銃したときの打点が高い、という特徴があるため、どこまで押して、どこで引くか、という押し引きの判断が四麻以上に重要になります。
三麻は押し引きのゲームと言っても過言ではありません。
まとめ:三麻も四麻も根っこの部分は同じ
以上四人麻雀と三人麻雀の大きく異る点について紹介しました。
- 三麻は四麻よりリーチが強い
- 三麻は四麻より鳴きが強くない
- 三麻は四麻より平和・断ヤオが作りづらく、染め手・七対子・一盃口が作りやすい
- 三麻は四麻より無筋や字牌の放銃率が高くなりやすい
- 三麻は四麻より押し引きの判断が難しい
三麻と四麻はルールが異なりますが、根っこの部分は同じ麻雀です。
手作りや牌効率、押し引きの考え方と言った部分は四麻も三麻もほとんど変わりません。高くて早くて両面なら押しますし、安くて遅くて愚形ならオリます。
四麻でも赤なし・一発裏ドラなしのルールと赤に祝儀がついて東風戦のルール、同じ四麻ですが全く別の打ち方が求められますよね?
それと同じで三麻も四麻とルールが異なるだけでやっていることは普通の麻雀とそこまで大きく変わりません。
三麻を打たてる方は、三麻の特徴をしっかり抑えてルールに対応していくことが大事です。
ぜひ今回の記事を読んで三麻と四麻の異なる部分を抑えておきましょう!
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